国際口腔インプラント学会指導医取得@コロンビア大学|院長ブログ(詳細)|豊富な経験と実績を活かしたインプラントによる治療・審美治療を行う港区の南青山インプラント歯科 佐藤歯科医院  

Instagram Instagram
医院へのお問い合わせ 03-5411-1525
English Information

院長ブログ BLOG

国際口腔インプラント学会指導医取得@コロンビア大学

ニューヨークのコロンビア大学にてインプラント研修コースに参加してきました。このコースはコロンビア大学歯学部インプラント科と国際口腔インプラント学会の共催による、指導医育成のための2年間のインターナショナルプログラムの最終ステップで、米国フロリダでの研修と英文筆記試験、日本、ベトナム、台湾の学会での集中講義や研修、Tarnow Institute advanced Implant 3days course(世界的インプラント外科医デニスターナー教授による特別集中講義)、UCLA Thomas Han教授による英語でのケースプレゼン審査と多数の症例提出および審査等、様々な試練を経て、今回のニューヨークでの約1週間に渡る集中講義と学会修了後に、合格者のみ指導医資格が授与されました。もちろんすべての過程を無事にパスし、念願のDiplomate(インプラント指導医資格)を取得いたしました!

国際口腔インプラント学会指導医取得@コロンビア大学

極寒、雪のニューヨークコロンビア大学にて。コロンビア大学は世界大学ランキングで常に上位にランクする名門校で、オバマ大統領や歌手の宇多田ひかるさんの母校としても知られています。格式の高さと歴史の重みを実感する美しいキャンパスでした。

国際口腔インプラント学会指導医取得@コロンビア大学

コロンビア大学インプラント科Dennis Tarnow主任教授の講義(写真左)から始まり、Drs.David Gelb,Frank Celenza,Richard Smithなど著名な先生の集中講義が早朝から夕方までみっちり行われました。日本と14時間の時差があり正直つらかったですが、寝ずに集中して講義をしっかり聞きました。まるで修行のようでした(笑)
写真右はICOI会長Dr.Kenneth Judy とコロンビア大学歯学部長Dr.Christian Stohlerに囲まれてのサティフィケート授与式の模様。普段めったにお会いできないとてもお偉い先生方です。本当にありがたいことです。

国際口腔インプラント学会指導医取得@コロンビア大学

写真左はロックフェラーセンターの有名な巨大クリスマスツリー。今回は終日多忙でニューヨーク観光する時間が全くありませんでしたが、役員ディナー終了後の帰り道の混雑の中、何とかツリーまでたどり着いて無事撮影!いい思い出になりました。今度はいつの日かのんびり観光で訪れたいものです。

写真右はICOI Diplomate(指導医)認定証を持っての記念撮影。欧米で歯科治療を行う場合、日本のような国民皆健康保険が存在しないため、高額の治療費をカバーするため民間の歯科保険に加入するのが一般的ですが、この民間保険会社が患者にインプラント治療を斡旋する場合、ICOIの Diplomate資格を有する歯科医を優先的に紹介するそうです。(その方が治療のトラブルが少なく事業が円滑に進むというのが理由だそうです)また医療訴訟の際には、この資格を有する医師の発言はとても強い影響力があるとの事です。日本ではまだ認知度がそれほど高くないですが、世界的には(特に米国においては)とても権威ある信頼性の高い資格の一つと言われています。

ICOI (International Congress of Oral Implantologists) は1972年に設立され、世界65カ国250万人以上の会員数を有する世界最大規模のインプラント教育機関であり、学会機関誌「IMPLANT DENTISTRY」は全世界の選ばれた82歯科学会中、日本最高位である36位のインパクトファクター(IF;自然科学、社会科学分野の学術雑誌を対象とし、学術誌の影響度や認知度および科学的信頼性を研究者が評価する際に最も広く使用されている指標)を有しています。この意味は、当学会の学術水準レベルの高さと世界的な影響力の大きさや社会的信頼度の高さを示す一つの指標と言えます。(ちなみに日本口腔インプラント学会や他の日本のインプラント関連学会の機関誌はインパクトファクターを有しておりません。参考までに。。)

もちろん、指導医や認定医の資格の有無が治療の善し悪しのすべてを反映しているものではなく、またインパクトファクターが学会のすべてを評価するものではありませんが、国際基準でしっかりと評価されているものにはやはりそれ相当の違いはあると私は考えます。医院選びの選考基準には十分になり得ると思いますし、こちらも強い責任感と自覚を持って日々の治療に臨んでいるのも事実です。そういう意味でもICOI Diplomateの名に恥じぬよう、日々研鑽して世界標準の質の高いインプラント治療を実践して行きたいと思います。

早いもので今年の12月24日で開院12年目になりました。今回の指導医取得を一つの出発点として、気持ちも新たに益々頑張って行きたいと思いますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

注意:国際口腔インプラント学会と日本訳されている学会には、現在ICOIの他に、ISOI (International Society of Oral Implantology) や、AIAI (Academy of International Advansed Implantology) などいくつか存在しますが、国際的な信頼度や学術的な評価は全く異なる別団体ですので、混同しないようくれぐれもお気をつけ下さい。