QDT2015 林直樹先生
ドイツ、アメリカ、フランス、イタリア、日本などの世界14カ国に国際的なネットワークを持ち、権威ある国際歯科大会なども運営する、歯科専門書籍の最大手クインテッセンス出版株式会社のドイツ本社より『QDT2015』が出版されました。これは本年度、世界で最も素晴らしいと評価された仕事が選出掲載される、年1回発行のイヤーブックです。
世界的な歯科技工士として大変著名なマスターセラミスト林直樹先生が今年も選出され、私とコラボレーションしたインプラントとセラミック修復の臨床ケースも掲載されましたのでご報告申し上げます。
本年度のQDT2015の表紙(写真左)は林直樹先生の撮影した写真が使用されています。
Masterpieceという高度な技術を紹介する特別コーナーでの掲載でした(写真右)
本症例では、患者の審美的、機能的な問題点を改善するために、審美的歯周形成外科(歯肉のラインを綺麗に揃える術式)や、破折歯の抜歯と審美インプラント治療、セラミッククラウン、ラミネートベニヤなど、とても複雑な治療を同時に行いました。
このようなケースでは、それぞれの修復物の色調をぴったり合わせることは至難の技と言われていますが、そこは世界の林先生、非常に高度な技術を駆使して、信じられないほど綺麗で素晴らしいセラミック修復物をご製作されます。そこが世界トップと言われる所以でしょう。
毎回、アメリカから届く歯科技工物を拝見するたび、ため息が出るような素晴らしいお仕事に感嘆し(歯オタクですみません;笑)、もちろん、患者様も大変ご満足されてお喜びになられますので(実際に嬉し泣きする方も珍しくありません)一緒にお仕事をさせていただき本当にラッキーで幸せだと常々感じております。
林直樹先生は国際セラミックシンポジウム(LA開催)、クイント国際シンポジウム(シカゴ開催)など、世界最高峰の数々の主要学会で、クロージングスピーカー(いわゆるオオトリと呼ばれる、学会をクローズするに相応しいメインの最終講演者)として登壇しており、その名は広く世界に轟いています。
これらの学会の招待スピーカーは世界トップの著名な歯科医師がほとんどなので、毎回最終講演者として招かれる林先生の評価と業績は実はとんでもなくすごいことなのです。当然、日本の歯科医でこの偉業を達成した人は残念ながらまだ誰もいません。
いつの日か私もそこに登壇できるよう、目標を高く持ち、日々頑張っていきたいと思います。