海外講演@ロサンゼルス
37th Annual USC International Periodontal & Implant Symposiumに参加してきました。このシンポジウムは、1897年創立、全米で2番目の歴史を持つ名門・南カリフォルニア大学(USC)歯学部の主催による、世界的に高く評価されているインプラントの国際シンポジウムです。今回で第37回を迎える歴史ある祭典です。
今回もDrs.David Garber, Myron Nevins, Sascha Jovanovic, Baldwin Marchack, MarianoSanz, Michael Picos…など、錚々たる世界の超一流のデンティスト約20名と、同じく世界的に著名な歯科衛生士のMs.Anna PatisonやMs.Sherry BurnsなどがSpeakerとして招聘され、盛大に開催されました。
場所はロサンゼルスのMillennium Biltmore Hotelという、ゴッドファーザーやカクテルなど数多くのハリウッド映画のロケ地としても有名な歴史あるホテルでした。海外の学会はいつ訪れても常に華やかです。
そしてプログラムチェアマンとして毎年このシンポジウムを仕切っているのは、USC歯周病科教授のHomayoun Zadeh先生です。私もUSC Japan Programでザデ先生にはお世話になっているのですが、以前にザデ先生に自分のプレゼンを見て頂いた事がきっかけで、ザデ先生より直接ご指名を受け、招待演者として今回のシンポジウムに登壇する機会に恵まれました。身に余る光栄ですが、せっかく頂いた素晴らしいチャンスなので、精一杯頑張って海外講演を楽しんで参りました。
発表前の記念撮影。今回私は、審美的なインプラント治療を成功に導くための診断基準およびリスクマネージメントと臨床術式について、世界的な歯科技工士の林直樹先生とコラボしたケースを2症例提示し、発表させていただきました。約40分の英語での発表は楽ではありませんでしたが、不思議と緊張することもなく、うまく講演できたと思います。
講演後、チェアマンのザデ先生との記念撮影。
プレゼン製作に際しては、超多忙にも関わらす、多くの時間をさいて手直しやアドバイスを頂きました。とても凄い方なのに、まるで偉ぶった素振りもなく、常ににこやかでフレンドリーで。。。こんなに親切で素晴らしい人には出会った事がありません。さすがは世界の一流歯科医を仕切るスーパーデンティストです。いつかはザデ先生のような歯科医になりたいものです。
そんなザデ先生から、講演後に以下のメールを拝受いたしました。(長文につき一部抜粋)
Dear Sato San,
I would like to congratulate and thank you for your outstanding presentation. Your presentation and delivery were great. I received much positive feedback from the participants about your presentation. Personally, I enjoyed seeing you and speaking to you. I look forward to working with you in the future.
Warmest regards,
Homa
(意訳)
佐藤さん、おめでとう。そして優れた発表をありがとう。君のプレゼンは素晴らしかったです。参加者からもたくさんの良い反応(アンケート結果)が届いています。個人的に君が話しているのを見てるのも楽しかったですよ。いつの日か一緒にお仕事を出来る日を楽しみにしています。ホマ
もったいないお言葉を頂戴し恐縮しております。しかしながら何とか無事に講演を終えられたのも、多くの方々の手助けがあってのことです。症例を見て頂き、アドバイスを頂いたザデ先生、サーシャ・ジョバノビッチ先生、デニス・ターナー先生。英訳を見て頂いたサンフランシスコご開業の森田耕平先生。日本から応援に駆けつけて下さった鈴木(仙)先生、脇田先生、五十嵐先生、庄野先生、河野先生、佐藤(勝)先生、また米国からも多くの友人が参加してくれました。現地でお世話になったもう一人の招待演者の菅井敏郎先生(銀座UCデンタルインプラントセンター、東京医科歯科大教授)にも励ましのお言葉を頂き、お世話になりました。(菅井先生のご講演も大変素晴らしかったです!)
そして何より、今回の歯科技工を担当し、芸術的な素晴らしいセラミックをご製作いただいた、世界的なマスターテクニシャンの林直樹先生に、心より御礼申し上げます。
日米でご活躍の諸先生方の励ましのおかげで、とても落ち着いて楽しみながら発表を終える事ができました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。
USC歯学部准教授でビバリーヒルズご開業の著名な補綴医Harel Simon先生と。
USC Japan Programではお世話になりました。
Anna Patison先生 (USC教授)と十数年ぶりの再会。
ハンズオンコースで来日した際にお手伝いさせて頂きましたが、
久々の再会にも関わらず覚えていて下さり嬉しかったです。
periodontal instrumentation のレクチャーは本当に素晴らしかったです!
質問もさせて頂き、当院での術式の再確認もできて良かったです。
私のインプラントのお師匠の一人であるDr.Sascha Jovanovic(元ヨーロッパインプラント学会会長。インプラント、骨造成の世界的権威)と再会を祝して記念撮影。Dr.Saschaの主催するgIDE (global Institute for Dental Education)というOnline Education(英語)を10年に渡って勉強していたのも、今回の発表に多いに役に立っていたのは言うまでもありません。
左からいつもお世話になっている鈴木仙一先生(ライオンインプラントセンター)、自分、Dr.Sascha, 脇田雅文先生(わきたインプラント矯正センター)、五十嵐一先生(インプラント矯正歯科センター五十嵐歯科医院) 力強い応援、ありがとうございました!
また近い将来、国際舞台に登壇できますよう、日々精進努力して、世界標準の治療を実践していきたいと思います。何より患者様の利益を第一に考え、質の高いインプラント、審美歯科治療をご提供できるよう、それを目標に頑張りたいと思いますので、今後とも宜しく
お願い申し上げます。